お気に入りの漫画本が気が付いたらめちゃくちゃ傷んでいた!なんて経験はありませんか?
よくあるのは「黄ばみ」「臭い」「折れ」「曲がり」ですね。
特に黄ばみと臭いは、普通に保管していた場合、早いと一年程度で発生します。
結論から言ってしまいますが、漫画本の劣化を完全に防ぐ保管方法はありません。
結局は「紙」ですから、どれだけ厳重に保管していても時間の経過とともに劣化してしまうのです。
しかし、適切な保管方法を取ることで、劣化のスピードを大幅に減少させることはできます。
この記事では、そんな「漫画本の劣化を和らげる適切な保管方法」を紹介します。
綺麗な状態を長く保ちたいと考えているなら、必見の内容になっていますよ。
じっくり読みの場合・・・3分
Contents
漫画本の黄ばみ・臭いの原因
そもそもですが、あの「汚い黄ばみ」と「古本特有のにおい」の原因って知っていますか?
下記画像のように、新品の漫画本と10年以上経った漫画本とでは、これほどまでに差があります。
ここまでくると、黄ばみというか茶色ってレベルですね。もちろん臭いも凄いです。
では、この黄ばみと臭いの原因は何なのか、説明をしていきたいと思います。
漫画が劣化する原因は主に5つ
「紫外線や光」「空気」「湿度」「ほこり」「虫やカビ」の5つによって、漫画本は劣化していきます。
特に紫外線と空気による影響が強く、ほとんどはこれが原因ですね。
紫外線を浴び続けることで、紙の成分が徐々に劣化していき、「黄ばみ」を発生させています。
人間も太陽の光を浴び続けると日焼けをしますよね。イメージとしてはあんな感じです。
そして、漫画本は真空状態で保管されているわけではないので、常に空気に触れていることになりますよね。
その結果、「酸化」をしてしまい、劣化(黄ばみ)が起こってしまいます。
他にも、湿度・ホコリ・虫やカビによって漫画本は常に劣化をし続けているのです。
専門的な知識を用いた原因の解説をしてもしょうがないので、「あー光と空気に当たるから劣化してるのかー」くらいの認識で十分ですよ。
漫画本のおすすめの保管方法
じゃあどうやって保管すればいいの?という話になりますが、答えは単純です。
「なるべく光と空気が当たらない場所に置く」「湿度が少ない場所に置く」「害虫やカビの発生が防げる場所に置く」
これら3つを徹底できれば、劣化のスピードを大幅に下げることができます。
では、具体的にこれらの環境をどうやって整えていけばいいのか見ていきましょう。
方法1.密閉できるケース+乾燥剤・防虫剤・除湿剤+暗い場所
効果:★★★★★
お手軽度:★☆☆☆☆
密閉できるケースというのは何でもいいんですけど、上記のようなタイプで十分です。
最も効果が強いのはこの方法です。ここまで徹底すれば綺麗な状態を長年キープできるでしょう。
このようなケースの80%くらいを漫画で埋めて、あとは乾燥剤・防虫剤・除湿剤を入れて、光が当たらない暗い場所に置けばOKです。
ただ、大体予想がつくと思いますが、「めちゃくちゃ面倒臭い」です。
1ケース多くても20冊程度しか入りませんから、自宅の漫画全てをこの方法で保管するのは現実的ではありません。
なにより、本棚に並べている場合と違って、読みたい本をサッと手に取ることができないのがつらいですね。
ですから、この方法を使うなら「特別なくらい大切な本」とか「価格が高い本」だけにしておきましょう。
もちろん、効果は絶大なので是非試して頂きたいと思います。
方法2.大きいビニール袋+乾燥剤・防虫剤・除湿剤+暗い場所
引用元:モノタロウ
効果:★★★★★
お手軽度:★★★☆☆
さきほどの密閉できるケースがビニール袋になっただけです。
ケースを用意しなくていい分、お手軽さはマシましたが、やはり使い勝手が悪いのが難点ですね。
また、ケースのように綺麗に並べることはできないので、グチャグチャになりますし、見栄えも最悪です。
知らない人がみたら、ただのゴミにしか見えません。
そこら辺を気にしないなら、ぜひ使ってみてください。
方法3.カーテン+乾燥剤・防虫剤・除湿剤+暗い場所
引用元:https://belcy.jp/36494
効果:★★★☆☆
お手軽度:★★★★★
何だかんだで一番実用的なのは、本棚にカーテンをつける方法です。
100円ショップのツッパリ棒と布で覆うだけで十分なのでお手軽ですし、本棚に入っていることに変わりはないので使い勝手も問題ありません。
適度に乾燥剤などもバラけて置いておくのも忘れないでくださいね。
ただ、全くと言って良いほど密閉は出来ていないので、効果は先程の2つよりも劣ります。
とはいっても、やるとやらないとでは全然違うので、非常にオススメできる方法ですよ。
黄ばみを落とす方法はあるけどオススメしない
黄ばみを落とす方法として、ネット上では様々な方法が紹介されています。
紙やすりで削ったり、漂白剤で落としたりなど色々ありますが、ぶっちゃけやらない方がいいですよ。
筆者もやったことはありますし、確かに効果はあります。
ただ、やっぱりリスクリターンが合っていない感が否めません。
紙やすりなら失敗はしないと思いますが、文字が削れることもありすし、そもそも効果が薄いです。
漂白剤は効果こそ高いものの、失敗する確率が高いのでおすすめできません。
ちなみに、黄ばみを落とそうとして失敗した漫画と黄ばんでいる漫画まら後者の方がま価値はありますよ。
前者の場合は高確率で買取不可になるので、もし売る予定があるなら余計な事はしない方がいいです。
まとめ
「漫画本の最適な保管方法」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
何度か言っていますが、完全に劣化を防ぐ方法はありません。
真空状態にでもしないかぎり、必ず劣化してしまいます。
今回紹介した方法を実践すれば、劣化のスピードを大幅に下げることはできるので、ぜひ試してみてくださいね。