本の買取サイトなどを見ていると、「ISBNコード」というワードを目にすることがあると思います。

本に関する業界では当然のように使われている言葉ですが、普通の人からしてみれば意味が分かりませんよね。

それなのに、「ISBNコードがない書籍は買取できません!」なんて言われても・・・と感じる人も多いでしょう。

 

超簡単に説明すると「本を特定するための番号」です。

 

世の中には数えきれないほどの本が販売されていますし、今後も絶えることなく増え続けています。

そんな膨大な数を管理・運用していくためには本一つ一つに番号でも振っていかないと無理だ!という理由で存在しているのです。

言い方はちょっとアレですけど、私たちが持っている「マイナンバー」みたいなものですね。

 

この記事では「ISBNコードの意義や、ユーザー側の使い道」について詳しく解説していきます。

もちろん、基本的にはユーザー側(あなたや筆者)に関わる話が中心です。

運営側(日本図書コード管理センターなど)に関する話をしてもしょうがないので・・・w

 

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ISBNコードってどれのことを指しているの?

isbnコードのがついてる本

上記の画像の通りです。ほとんどが本の裏側に記載されています。

必ず「ISBN」と書いてあり、それ以降に続く13桁の数字がコードの本体です。

このコードをインターネットで検索するだけで、該当の本の詳細を簡単に調べることができます。

 

たとえば、上記の本のISBNコード「978-4-8322-4282-1」をグーグルで検索すると、↓こんな感じです。

idbnコードを検索した結果

 

番号を検索しただけで、この本のタイトルに関する情報が沢山出てきます。

個人で使うことはあまりないと思いますが、覚えておいて損はないと思いますよ。

 

例えば、「進撃の巨人13巻」について色々と知りたいのに、アニメの13話とかスピンオフの13巻の情報も混ざっていてわかんない。

という場合は、ISBNコードを入力すれば「進撃の巨人13巻」の情報のみが検索結果に出てきます。

 

ちなみに、元々は10桁のコードでしたが、都合によって13桁に変更されました。

そのため、今後もコードの桁数が変更になる可能性は十分にあります。

どんな本についているの?

市場で正式に販売されている本は、基本的に全てついている認識で大丈夫です。

ただ、週刊誌などの雑誌系はISBNコードとは別に、「雑誌コード」というものがついています。

誰がどうやってコードを付与するの?

日本図書コード管理センターという組織によって付与されます。

正確には、出版社本人が「この番号使っても良いですか?」と日本図書コード管理センターへ問い、他と被りがなければ自分のコードとして使用できるようになります。

ISBNコードの豆知識

実は13桁のISBNコードは5つのパーツに分かれており、その一つ一つに意味があります。

さきほどの「城下町のダンデライオン」のISBNコードを例にして見ていきましょう。

 

ISBNコードは「978-4-8322-4282-1」でしたが、所々「-」が入っていますよね。

このハイフンによって区切られた番号ごとに意味があります。

接頭記号

「978」の部分です。これは「書籍」という意味があり、日本は「978」固定です。

海外だと「979」の国があったりします。

国番号

「4」の部分です。発行元の国を意味する番号で、日本は「4」固定です。

出版者記号

「8322」の部分です。出版者を意味する番号で、同じ出版社が発行する書籍は全て同じ番号になります。

署名記号

「4282」の部分です。本ごとに振られる番号です。

出版社記号と署名記号を合わせた番号は、日本国内の場合は必ずユニーク番号になります。(他と被ることはない)

チェックデジット

「1」の部分です。お店のレジ等で読み取る時に使う番号で、ISBNコードに誤りがないかチェックすることができます。

ユーザー側のISBNコードの使い道

本を特定したり管理できるだとか、日本図書コード管理センターが付与するだとか、番号ごとに意味があるだとか、そんなものは私たちにとっては「どうでもいいこと」ですよね。

ぶっちゃけ、(´・ω・`)知らんがなって感じだと思います。筆者もそう思ってます。

 

しかし、実はユーザー側にも有意義な使い道が一つだけあるんです。

それは「買取価格」の検索に使うことができます。

 

バリューブックスブックオフのように、お店によっては公式サイト上で書籍の買取価格を検索できます。

通常はタイトル名で検索するのですが、そうすると検索結果が大量に出てきて、見たい商品が中々見つかりません。

そこで、下記のようにISBNコードで検索すると、特定の商品が一発で出てくるのです。

 

まあ、これもあまり使う機会はないかもしれませんが、ユーザー側がISBNコードを使うタイミングはこれぐらいしかありません。

ISBNコードがないと買取不可のお店が多い

定番の「ブックオフ」や、ネット買取業者の大半はISBNコードがない本は原則買取不可となっています。

お店によって基準は違うので、もしISBNコードがない本を買取に出す機会があれば、必ずチェックをしましょう。

 

お店側が本の管理をおこなっていくためには、ISBNコードが必須中の必須なのですからね。

もちろん、正規に販売されていない本を取り扱いたくないという本音もあると思いますが、一番の理由はやはり管理の問題です。

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まとめ

ISBNコードとはなにか?という話をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

基本的には必ずついてるコードですし、使い道もあまりないので、日常生活で気にするほどの代物ではありません。

 

「あ、こういうのもあるんだー」程度に思っていれば大丈夫ですよ。

では、今回はこの辺で失礼いたします。

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