漫画本を買取に出すなら、相場を知らないことには何も始まりません。
始まらないどころか、100％損してしまうと言っても過言ではないほど、重要な情報です。
例えば、漫画本の買取に限らず、あなたはこんな経験をしたことはありませんか？
「買取してみたのはいいけど、相場を知らないから高いのか安いのか分かんない」
こうなったら完全にアウトです。得しているのか損しているのか分からず売るのは、非常に勿体ないわけですよ。
高く買い取ってくれるお店と安く買い取るお店では後者の方が圧倒的に多いので、相場を知らない場合は損する可能性の方が高いです。
そこで、この記事では「漫画本の買取相場」について、どこよりも詳しく検証してみました。
もしあなたが、これから漫画本を売りたいと少しでも思っているなら、必見の内容になっていますよ。
じっくり読みの場合・・・5分
Contents
漫画本の相場はどのようにして決まるのか
基本的には、「現状の需要・人気」と「発売から経過した期間」によって決まります。
当然、お店側は利益が最重要なので、売れやすい漫画の相場が高いのは当たり前というわけです。
この漫画は人気もあるし新しいから１００円、この漫画は人気もないし古いから10円、のような感じで相場が決まっていきます。
他にもお店側の「在庫状況」や「売上傾向」等も関わってきますが、それらはお店に依存する話ですので、今回は省きますね。
「無店舗型」か「実店舗型」かによって相場は異なる
リサイクルショップなどの「実店舗型」のお店と、book-station (ブックステーション)のような買取専門の「無店舗型」のお店では、相場が違います。
相場が違うというより、無店舗型のお店の方が比較的高値で買い取ってくれることが多いですね。
それこそ、一冊10円以上の差がつくこともあります。
ショボくない？と思うかもしれませんが、漫画本の買取において10円の差はかなり大きいです。
無店舗型のお店の方が人件費や運営費などの経費が少なくて済むので、その分買取にコストを割いてくれるという、ちゃんとした理由があります。
この辺の話が気になる人は、「漫画本を最も簡単でお得に売るならどこがおすすめ？」を読んでみてください。
無店舗型の筆頭であるブックステーションについては「ブックステーションで漫画を大量に売ってみたので口コミ」に詳細や体験談を書いております。
漫画の買取相場はどのくらい？徹底検証してみた
では本題に入っていきましょう。
漫画本の相場といっても、さきほども話した通り「高いモノと安いモノ」があります。
そのため、今回は「高い漫画の相場」「普通の漫画の相場」の2つに分けて検証してみました。
高い漫画の相場だけ検証しても、あなたが売ろうとしている漫画が「普通の漫画」だったら全く意味がないですからね。
ぜひ参考にして頂ければと思います。
高い漫画の相場は何円くらい？
ちなみに、高い漫画の定義は「長いスパンで見ても需要がある漫画」「メディア化等で一時的に人気が爆発している漫画」の二つです。
例えば、常に人気がある王者の「ワンピース」とか、橋本環奈さん主演で実写化された「かぐや様は告らせたい」とかは高い漫画に入ります。
「高い漫画」の定義についてより詳しく知りたい人は「高く売れる漫画って何があるの？」を読んでみてください。
今回、相場を検証するために使うお店は、定番の「ブックオフ」とネット宅配買取の「バリューブックス」の2つです。
ワンピースの相場を検証！
まずは人気漫画筆頭の「ワンピース」から見ていきましょう。
人気漫画が故に売る人多いのか、ブックオフの方はまさかの「０円査定」となっていました。
対して、バリューブックスの方は24円とかなりの高値を付けています。
ブックオフはちょっと例外ですが、バリューブックスは1巻でこの価格なのでワンピースの需要の高さが分かります。
ブックオフは50巻までいっても価値をつけてくれないようですね・・・。
※ちなみに80巻あたりまで価値を付けてませんでした。
しかし、バリューブックスの方を見ると、一巻より50巻の方が安いですね。
必ずしも「古い巻＜中間の巻」というわけではないようです。
このあと、「20巻～60巻」くらいまでの査定もバリューブックスにて調べましたが、MAXでも一巻と同じ24円でした。
80巻を超えたあたりで、ようやく30円台に到達しましたね、
つまり、「古い巻＜中間の巻」ではなく、「古い巻=中間の巻＜比較的新しい巻」だと思っていいでしょう。
最新巻がバリューブックスよりブックオフの方が高いのはちょっと意外でしたが、中間～古い巻に一切価値をつけないのはブックオフどうなの？とは思いました。
ちょっとまとめると、「最新巻が一番高いのは100％事実」ですが「古い巻と中間の巻の間には差がほとんどない」という感じですね。
順列的には、「古い巻=中間の巻＜比較的新しい巻＜＜＜最新巻」です。
古い巻と比較的新しい巻の間には大きな差はありませんが、最新巻になると一気に価格が高騰します。
めちゃくちゃ雑ですけど、イメージだと↓の感じですね。
「かぐや様は告らせたい」の相場を検証！
続いて、今ノッている「かぐや様は告らせたい」の価格も見てみましょう。
やはり今ノリにノっている漫画は高いですね。一冊50円前後で買い取ってくれます。
中間あたりまでくると一冊100円から150円まで価格が上がります。
漫画でこれは相当高いですね。
最新巻までくると、一冊200円の世界に入るようです。
漫画界の人気ナンバーワンといっても良い「ワンピース」と同等レベルである、驚きの買取価格ですね。
メディア化による需要の上がり方が良く分かります。
高い漫画の相場についてまとめ
「ワンピース」と「かぐや様は告らせたい」の相場をチェックしたところで、「高い漫画」について一旦まとめましょう。
ワンピース等の常に人気がある漫画よりも、一時的に人気が爆発している漫画の方が明らかに高いというのが分かります。
やはり常に人気があるということは、それと同じくらい買取に出すひとも多いわけです。
その結果、お店側は在庫が潤ってしまうので、買取価格を安くせざるを得ない、という背景があります。
※ブックオフが「0円査定」としているのは宅配買取を使った場合のみです。店舗で買取した場合は「1円～8円」くらいにはなります。
普通の漫画の相場はどのくらい？
普通の漫画の定義はそのままですね。
「一定の需要はあるものの、大人気とは言えない漫画」や「一時は人気があったが既に旬を過ぎた漫画」を指します。
全盛期ほどではないものの根強いファンは残っている「新テニスの王子様」とか、実写化やアニメ化で一時期人気が出た「ニセコイ」とかは普通の漫画と言えるでしょう。
では、先程と同様にブックオフとバリューブックスで買取価格を調べていきます。
「新テニスの王子様」の相場を調べてみた結果！
相変わらずブックオフは0円査定を出しています。こんな状況じゃ誰もブックオフの宅配買取なんて使わないんじゃ・・・？
ブックオフは17巻まで来てようやく査定がつきましたが、いきなり50円までアップしています。
バリューブックスは一巻と変わらず12円のままですね。
やはり最新巻までくると一気に価格が上昇し、200円台に到達する感じです。
「漫画は鮮度が命」ということが良く分かりますね。
「ニセコイ」の相場を調べてみた結果！
もはや見慣れてきた0円査定。こんなんでええんかブックオフ・・・？
ブックオフさん、20巻まできてようやく査定が付いたと思ったら、いきなり50円査定。
さきほどの新テニスの王子様と同じパターンですね。
最終巻は両者の間でかなり差がつきましたね。
ここまで見ていると、「ブックオフとバリューブックスどっちで売るべきなの？」という疑問が浮かんで来ると思います。
その辺の話は「漫画本を最も簡単でお得に売るならどこがおすすめ？」で詳しく話していますので、気になる人は読んでみてください。
おすすめのお店の名前だけ挙げておくと、book-station (ブックステーション)というお店です。
このお店は価格の浮き沈みが少なく、安定した高価買取を行っているので、非常におすすめですよ。
＞＞＞book-station (ブックステーション)公式サイト
普通も漫画の相場についてまとめ
「新テニスの王子様」と「ニセコイ」の相場チェックが終わったところで、一旦まとめに入りましょう。
なんだかんだで、2つとも「ワンピース」と同じくらいの結果になりました。
この結果から分かることは、「人気は高いけどその分売る人も多い漫画」と「人気は普通だからその分売る人も少ない漫画」の相場に大差はないということ。
簡単に言うと、売り手と買い手の割合が両者とも五分五分なので、相場も同じになるという感じですね。
結局一番高く売れる漫画はなにか？と聞かれたら、「ワンピース」などの超人気漫画ではなく、「かぐや様は告らせたい」などの「一時的に人気が爆発している漫画」だと断言できるでしょう。
番外編：マイナーで古い漫画の方が実は高い？！
これまでの調査で漫画の相場は大体分かりましたが、まだ調査をしていない漫画があります。
それは「どう見ても安そうな古くてマイナーな漫画」です。
「こんなのどうせ1円にもならないだろ」みたいな漫画が、あなたの自宅にも眠っているのではないでしょうか。
ちょっと気になったのでついでに調査をしてみた結果がコチラです。
餓狼伝説2は筆者の自宅にあった古い漫画なんですけど、試しに検索してみたらこのような結果になりました。
他にもいろんな古い漫画を検索してみましたが、12円～100円くらいが相場でしたね・・・。
最高価格こそ100円しかないものの、モノによっては「ワンピース」や「ニセコイ」と同等レベル、もしくはそれ以上の漫画が沢山ありました。
あなたがもし、古くて人気がなさそうな漫画を持っているなら、ダメ元で売りに出してみる価値は十分にあります。
それこそ、餓狼伝説2のように一冊100円ぐらいになる漫画もあるかもしれませんよ。
豆知識：漫画は全巻セットで売った方が単価が高い
いままで調べてきた相場は「一冊あたり」の相場でした。
しかし実は、漫画本は単品で売るよりも全巻セットのほうが高くなることが多いです。
お店にもよりますが、一冊あたりの単価が3倍程度になることもザラですね。
あくまで「全巻セット」なので、例えば1～30巻ある漫画の「5～28巻」を売っても意味はありません。
例えばですが、バリューブックスの場合はワンピースを全巻セットで売ると「6069円」になります。
引用元：バリューブックス
6069円を93で割ると、一冊約66円なので相当な査定アップがされていることになります。
ワンピースは最新巻を除くと、単品の場合は一冊12～30円程度だったので、全巻セットの恩恵がいかに凄いか分かりますね。
もし、これから売ろうとしている漫画が全巻揃っているなら、一気にまとめて売ることをおすすめしますよ。
まとめ
ちょっとゴチャゴチャしてしまったので、分かりやすいように表にまとめてみました。
- メディア化で人気爆発中・・・「かぐや様は告らせたい」など
- 大衆に大人気・・・「ワンピース」など
- 一定のファンがいる・・・「新テニスの王子様」など
- 一時は人気があったが旬は過ぎている・・・「ニセコイ」など
- 古くて無名っぽい・・・「餓狼伝説2」など
この相場さえ知っていれば、あなたが本を売ったときの査定が「正しいか正しくないか」を判断することができます。
もちろん、本の状態やお店側の在庫状況によって多少の変動はあります。
あくまで「相場」なので、一つの目安だと思って参考にして頂ければと思います。
正直な話、売る漫画の相場を気にするよりも、売るお店選びに力を入れた方が有意義ですよ。
相場を知っていたところで、お店側の査定が変わるわけではありませんからね。
「相場と違うんだけど？！」と文句を言っても、「じゃあキャンセルしますね」で終わっちゃいます。
お店選びについては、「漫画本を最も簡単でお得に売るならどこがおすすめ？」で解説していますので、ぜひ合わせてお読みいただければと思います。
では、今回はこの辺で失礼いたします。
